台風21号の影響で神戸空港で P/FR= が出た。

台風21号が北上し、本日これから最も影響が出てくると思いますが、各地の天候を確認しますと、
神戸空港の METAR に P/FR= という 記載が出ました。久しぶりに見ました。

まず、今朝8時の神戸空港(RJBE)の航空気象実況です。

RJBE 032300Z 06017KT 9999 FEW015 SCT050 BKN/// 30/23 Q0996 RMK 1CU015 4SC050 A2943 P/FR=

最後のP/FR=に注目します。

これは、急激な気圧の変化を説明する内容です。
気圧が下がる = 発達した低気圧が接近する。とか 台風が近づいている
と捉え、天候が悪化する傾向にあると解釈できます。

というのも、他の要素を見ても、神戸空港別に悪くない天気じゃないか? と思ってしまいますが、最後の P/FR= があるだけで
今から悪くなるよ!という強いメッセージが読み取れます。

もう少し詳しく解説しますと

気圧が観測時点までの30分以内に1hPaを超える変化があった場合に記載され、

P/FR= は急な気圧の降下(低下)を意味し、英語では pressure falling rapidly
P/RR= は急な気圧の上昇を意味し、英語では pressure rising rapidly

という事になります。

台風が通過したあと、神戸空港では P/RR= が記載されるのかもしれませんが、メタメタに悪い数値が明確に改善された場合には
省略されるのかも知れません。あくまでも RMK なので。

それにしても近畿地方は今回の台風が直撃コースなので被害が大きくならない事を願うばかりです。
今回、交通機関や大型店舗さんによる台風の影響を見越した影響を受ける前からの対応は的確で素晴らしいと思います。
少しぐらい外れても、空振りでもいいので、被害を抑える対策が図られている状況は、日本ていい国だなって思います。