台風21号通過と関西空港について

この度、台風21号が近畿地方を中心に未曾有の被害をもたらしていますが、
橋の上でトラックが横転しておわや落ちるのかという動画は、ニュースで何度も拝見しました。

そして今回の台風通過で象徴的なニュースは何と言っても関西空港の連絡橋に貨物船が衝突し、3000人の旅行者が
電気も空調もない空港で1晩を過ごした。というものでしょう。

私もそうかなと思います。でも、空港の責任者が釈明をさせられている場面をテレビで観た時にこれはおかしいと思った訳です。
私がこのニュースで疑問に思う事は、

1 前の日から全便欠航が決まっていた。
2 天気予報でもかなりの悪天が伝えられていた。(台風の通過と満潮が重なり史上最悪の高潮被害という見積り)
3 テレビやラジオなど、メディアでも「不要な外出は控えて下さい。」と伝えられていた。

という事があった。私は、今回の台風で風による被害が相当あると思い、神戸の自宅でベランダに置いてある物は全て片付けたし、駐輪場の自転車も
家の中に入れた。車も物が飛んできて被害に遭わないように屋内の駐車場に入れました。(有料で)

そういう事だから、こういう天気の時に、私の常識では関西空港で搭乗手続きはないし、到着して降りてくる飛行機もない。と思った。
だから空港に飛行機が地上に残されて被害に遭わなかったという事でしょう。

しかし、現実には3000人の人がいたんですね。私の常識では天気予報を見て、自分が利用する航空会社やツアー会社の情報を確認さえすれば空港にいる必要がなかったと思う。台風の影響で夜までは天気が悪い予報だったから今日一日運航が再開される見込みがない事もわかるはず。だとしたら空港に残って出発を待つのは最低限、行き場の無い海外旅行者ぐらいかと思っていた。

でも、空港にいる事は、その方の自由です。自分の責任において自由に行動すればいいと思います。
空調のない電気のない空港で一晩を過ごすのも可哀想だが仕方がない。空港の方でも精一杯、毛布、食料や飲み物を提供して下さる姿は素晴らしい行為です。
人道的な見地からの慈善行為です。神戸空港から高速艇が無料で運航されたもの有り難い慈善行為でしょう。

それを、空港に落ち度があったかのように空港の責任者に詰め寄り責任を追及したり、旅行者がインタビューに答えて「食べ物が配られているのを知らなかった。皆にわかるように知らせてもらわないと困る」という意見は違うでしょう。連絡道路に船が衝突して閉じこめられたとしても。

空港を管理する会社はよくやったと思います。
しかし疑問なのは、閉鎖されている筈の空港からの映像が、夜・朝にニュースとして流れていた事、また翌日、片側の道路が開通した極めて厳しいタイミングでマスコミが乗りつけて生中継で流していたリポーターのコメントが酷すぎた事
それらを含め考える事が多かったニュースでした。