航空気象実況通報(METAR)について(その3)

先日の羽田空港の観測値を基に解説しましたが、その時はたまたま天気について記載がありませんでした。

天気、正確には現在天気と言われますが、晴れている時には記載がありません。記載される情報の種類は3つ(よくあるものを紹介します。)
1 降水現象
雨、雪、あられ、雷などです。

2 視程障害現象(視界が悪くなる要素)
もや、霧、煙、砂塵、

3 その他
スコール、竜巻

以上となっており、それぞれ英2文字の略語で表されます。また程度を表す表現もあり、強い場合は+で弱い場合はーが付きます。
それでは略語です。

雨:RA 雨でもしゅう雨(にわか雨)はRASH 雪:SN しゅう雨を伴う雪はSNSH 雷(雷電):TS
それぞれ程度を表す場合は -RA +SNという感じです。

またちょっとわかりにくいですが、もや:BR 煙霧:HZ 霧:FG 火山灰:VA
個人的にはBRとHZの違いがよくわかりません。霧は視程が1000m以下の場合にしか付きません。
私は見た事はありませんが、スコール:SQ 竜巻:FC となっています。

ここで覚えておいて頂きたいのは、降水現象はくっついて組み合わされます。
例:+SHSNRAGS=しゅう雨性のみぞれ,雪、あられ

しかしながら降水現象とそれ以外が観測された場合はくっつきません。
例:RA HZ

本日は以上です。次回はMETARの読み上げ方について解説したいと思います。